Newアルバム『Mystery』収録曲について_最終回

曲解説も4回目、最終回となります。お付き合い、ありがとうございました!それでは、9曲目の”Prelude”の解説です。2年前にアップした曲で、最近作った曲と混ざるか心配でしたが、うまいこと混じったかな、と思っています。出だしが好きで、ピアノの鍵盤を下から指4本使って駆け上がる、”グリッサンド”という弾き方をしています。音程というよりは、気持ちの高揚とリンクした弾き方で、ライブでは鍵盤の方がよくやられてますね。

5曲目の”Kayowai Sonzai”の出だし、山下達郎さんの『ポケットミュージック』の1曲目を参考にしました。曲調は違うんですが、88年から92年あたりの音楽が、今回のアルバムの発想の源だったので、モロに参考にさせていただきました。で、この曲。使われるコード2つなんですよ。ベースとドラムも基本同じことしかしません。限られた動きの中でメロディーと言葉だけが変わっていく、そういうの好きなんですよね。

最後にちょっと音楽理論のお話を。”Prelude”で使われるキーが、CとAの2つです。それから”Kayowai Sonzai”の方はEbとF#の2つ。2曲のキーは表裏一体なんですよ。CとF#。それからAとEb。うん、まぁ、こじつけか。だからどうしたと言う感じですが、こういうのを考えるのも音楽の楽しみの一つかな。表裏一体と言うのは、どちらも同じ力関係と言う意味です。音楽の中には力関係がありまして、それを駆使して作る場面もあります。

最後に”caucau”のMVをご覧ください。これはキーが4回変わります。

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